皆さんお疲れ様です。今回は、新人生活相談員におすすめな本の紹介です。
以前の記事で生活相談員として確認しておくべき事項等を紹介してきましたが、ここでは知識を身につけるにあたってぜひ読んでおいてもらいたい本を紹介していきます。
生活相談員は、あらゆる分野の知識を把握しておく必要がありますし、またあらゆる価値観にも触れていく仕事です。私も、仕事をするまでは本を読む習慣はなかったのですが、実際働き始めると知らないことが多く、必然的に本を読む機会が増えていきました。
中にはもっと早く読んでいれば良かった...と思う本もありました。数ある専門書や理論書などの中から、どの本を読んだらよいのか分からないという方にも参考にして頂きたいと思います。今回は、認知症編です。
認知症関連の本
まずは認知症に関する本を紹介します。「認知症介護は高齢者介護の原点」と言われるくらい、認知症に関することは、介護のあるゆる場面で必要となります。基礎的な事からアプローチの仕方までいろいろな本が出ていますので、参考にしてみて下さい。
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認知症になる僕たちへ 和田行男(著)
旧国鉄マンから福祉の世界に飛び込み、特別養護老人ホームでの経験を経てグループホームの管理者に。認知症の方とともに生活する中で、理論や技術だけでは語れない人と人とが触れ合うこと、その中で認知症の方から教えてもらったこと、学んだことが凝縮された一冊です。認知症ケアの方法や介護の内容ではない「人が人として生きることを、人が人として支える・支え合う」ことに焦点を当てた認知症関係者や関係する家族にも読んで頂きたい本です。
認知症のケアマネジメント ―すぐに実践できる支援のポイント
認知症の基本的理解から認知症ケアの実践のポイントまで網羅したおすすめの1冊です。認知症って何だっけ?という導入から、中核症状やBPSDについても詳しくかつわかりやすく説明されています。認知症ケアに関わるのが初めての方は最初から読んでいくと、認知症の基本から実践までスムーズに学んでいけると思います。長く仕事をしていると認知症を理解した気持ちになってしまいますが、改めて聞かれると覚えていないことも多い...。私も結構お世話になっている本です。
ボクはやっと認知症のことがわかった
「長谷川式簡易知能評価スケール」を公表(改訂版は91年公表)など、認知症ケアの第一人者長谷川和夫氏。自らも認知症になった専門医だからこそ、今の時代に伝えたいことが詰まった1冊。認知症になった人の気持ちがわかる内容で認知症の人とあまり接触したことがない人が読むには最適な本。この疾患にかかる前の自分と後の自分は連続した存在であって、疾患によってこれまでの自分が失われるわけではない。だからこれまでと同じように自分に接して欲しいという言葉が印象的。これから認知症ケアに関わる人が忘れてはいけない大切なことがたくさん詰まってます。
どれも認知症ケアの導入、基本的な知識、理解を深めるのにおすすめな本ばかりです。「パーソンセンタードケア」や「ユマニチュード」といった実践の前に一読してみてはいかがでしょうか。