介護職員の勉強部屋

【すぐ使える】福祉施設職員の法定研修「感染症・食中毒の予防及び蔓延防止に関する研修」~感染予防編~

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 こんにちは、ほしくずのクズです。

 今回は、施設での研修を担当しているボクが、実際に施設研修で使用している資料をアレンジしてご紹介していきたいと思います。今回は「感染症予防対策に関する研修」についてです。

 〇感染症・食中毒の予防及び蔓延防止に関する研修の内容にお困りの方、ご活用ください

 今回の記事でお話する内容はこちら↓

✅感染対策で意識する事は何か

✅注意すべき感染症について

✅感染症の感染源について

✅感染症の感染経路について

✅施設内に感染症が発生する事とは⁈

✅感染予防策について解説

✅まとめ

感染対策で意識するべきこと

 

はじめに

 まず、私たちが働いている施設は、障害や高齢者が生活する場です。つまり、感染症に対する抵抗力が低い方々が集団で生活しているのです。

 つまり、一度感染症が発生すると、感染が広がりやすい環境にあるという事を意識する事が重要です。

 『倫理及び法令遵守に関する研修』についてはこちら↓

【すぐ使える】福祉施設職員の法定研修「倫理及び法令遵守」~職員の倫理編~

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施設の職員に求められる感染対策の意識とは

 どんなに注意していても、感染症は100%防ぐことはできません。目に見えないものですから。

 施設の職員には...

〇感染を発生させないための自覚ある行動

〇感染発生時に最小限にするための知識と技術

が求められています。

 そのためには...

〇感染症を予防する体制の整備

〇平常時からの対策実施

〇感染発生時に迅速で適切な対応を図る

感染対策の理解を深めるポイントは何か⁈

①高齢者や障がい者の特性を捉えること → 高齢者は感染に対する抵抗力が弱いということ

②福祉施設の特性を捉えること     → 高齢者や障がい者の集団生活の場であるということ

③感染に対する知識の習得       → 感染予防と発生時の対応の習得と実践

④自身の健康管理           → 福祉施設職員としての自覚ある行動

注意すべき感染症

集団感染が発生する可能性がある感染症

 入所者及び職員に感染が拡大し、感染者が媒介となりさらなる感染拡大を引き起こす感染症。

・インフルエンザ  ・ノロウイルス  ・新型コロナウイルス  ・結核など

 新型コロナウイルスのクラスター発生すると...詳細はこちら↓

【実録】クラスター施設の現実ー第1回

スポンサーリンク  皆さま、お疲れ様です。今回は、高齢者施設においてクラスターが発生するという現実を身をもって体験したので、その事実について記録しておきたいという気持ちと今後同じ困難が発生する事業所の ...

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抵抗力が弱い人が感染しやすい感染症

 健康な人の感染リスクは低いが、感染症への抵抗力が低い高齢者や障がい者が感染しやすい感染症

・MRSA感染症  ・緑膿菌感染症など

集団感染に発展する可能性が低い感染症

 血液や体液などを媒介に感染する感染症。

・B型肝炎  ・C型肝炎  ・AIDSなど

感染症の感染源について

 感染症の原因となる細菌やウイルス等を含んでいるもの

①排泄物など...嘔吐物、便、尿など

②血液・体液など...喀痰、膿など

③使用機材など...刺入、挿入したものなど

④①~③に触れた手指等で取り扱った食器など

感染経路について

空気感染

 咳やくしゃみなどで飛沫核(5μm以下)として伝播する。空気中に浮遊し、空気の流れにより飛散します。

・結核菌  ・麻疹ウイルス  ・水痘ウイルスなど

飛沫感染

 咳、くしゃみ、会話などで感染する。飛沫粒子(5μm以上)は、1m以内に床に落下し、空中を浮遊し続けることはありません。

・インフルエンザウイルス  ・ムンプスウイルス  ・レジオネラ菌など

接触感染

 手指、食品、器具などを介して伝播する。※最も頻度の高い伝播経路です

・ノロウイルス  ・MRSA  ・疥癬など

施設で感染が広がるということ

 福祉施設内で自然発生的に、全くの新規で感染症が発生する事はほとんどありません。つまり、ウイルスや菌を持ち込むのは、新規入所者・職員・面会者・業者などが外部で罹患し、施設内に持ち込むことがほとんどです。

 感染を持ち込むのは、あなたかもしれないという事です。

 

感染予防策について

日頃からの意識が大切

健康管理に気をつける

 各自が、介護の専門職としての自覚を持ち、手洗いやうがい、手指消毒等を徹底して、自らが媒介とならないようにする。飲食や県外への移動など、責任ある行動をする必要があります。

知識の習得

 感染源や感染経路についての正しい知識を身につけ、予防の徹底・早期発見・迅速な対応に備えましょう。

基本的な予防策

血液・体液・排泄物などに触れるとき

・手袋の着用を徹底します。手袋を外した後は、石鹸と流水により手洗いをして、手指消毒を行います。

血液・体液・排泄物などに触れたとき

・手洗いを行い、必ず手指消毒を行います。

血液、体液、排泄物などが飛び散り、目や鼻、口などを汚染する可能性があるとき

・マスクやゴーグル、フェイスシールドなどを着用します。

血液、体液、排泄物などで衣類が汚れる可能性があるとき

・エプロンやガウンの着用をします。

針刺し事故防止のため

・注射針のリキャップはやめ、感染性廃棄物専用容器へ廃棄します。

1ケア1手洗い、ケア前後の手洗い

・手洗いには、「石鹸と流水による手洗い」と「消毒薬による手指消毒」があります。

まとめ

●感染源や感染経路など、感染症に関する知識を身につけることで、感染症の予防や早期発見、迅速な対応を行うことができます。    

●自分が感染源とならないように、専門職として責任ある行動を心がけましょう。  

●今回の内容は、基礎的な部分になります。マニュアル等で確認して、知識を深めましょう。

以上、感染予防対策に関する研修でした。

下記の記事では「介護職員の成長コンパス」により、介護職員が身に付けるべき知識や心構えなどを紹介しています。

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