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濃厚接触者の待機期間はどうなる?介護職などは6日に短縮 具体的要件まとめ

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 新型コロナウイルス感染症のオミクロン株の急速な拡大の中、濃厚接触者の自宅などでの待機期間の短縮について、令和4年1月14日厚生労働省より発表がされました。

 従来の14日間から10日間に短縮となりますが、介護職員などの福祉従事者を含むいわゆる「エッセンシャルワーカー」に限り、検査結果の陰性などを要件に6日間までの短縮が認められるようになります。

 今回は、待期期間の短縮要件などについてまとめていきたいと思います。

濃厚接触者待期期間の短縮

 厚生労働省が14日に、濃厚接触者の自宅などでの待期期間の短縮について発表がありました。

 新型コロナウイルス感染症の感染急拡大が確認された場合の対応について

 今回の対応については、社会機能の維持を目的に従来の14日間から10日間に短縮する方針が示されたものです。

 さらに医療や介護、警察などのエッセンシャルワーカーについては、自治体の判断で感染者に最後に接触した日から6日目に実施する検査で陰性が確認されれば、待機を解除できるようになります。

待機期間短縮の要件について

 自治体の判断により、地域の社会機能を維持するために必要な事業に従事する人(社会機能維持者)に限り、新たに設定された10日間の待機期間を待たずに検査が陰性であった場合、待機を解除する取り扱いを実施できることとしました。

 また待機の解除にあたっては、以下のとおり検査などを行うことを要件としています。

①社会機能維持者の所属する事業者において、当該社会機能維持者の業務への従事が事業の継続に必要である場合に行うこと。

②無症状であり、核酸検出検査又は抗原定量検査(やむを得ない場合は、抗原定性検査キット)により検査を行い陰性が確認されている場合に待
機を解除すること。

③検査は事業者の費用負担(自費検査)により行い、核酸検出検査又は抗原定量検査を用いる場合は最終曝露日(陽性者との接触等)から6日目、抗原定性検査キットを用いる場合は6日目と7日目にそれぞれ行うこと。

④いずれの検査方法を用いる場合でも、事業者は、社会機能維持者の検査結果を必ず確認すること。また、医療機関以外での検査により陽性が確認された場合には、事業者から社会機能維持者に対し、医療機関の受診を促すとともに、当該医療機関の診断結果の報告を求めること。

⑤待機解除後に社会機能維持者が業務に従事する際は、事業者において、感染対策を徹底すること。また、社会機能維持者に対して、10 日目までは、当該業務への従事以外の不要不急の外出はできる限り控え、通勤時の公共交通機関の利用をできる限り避けるよう説明すること。

 また、各自治体へ向けた通知には、抗原検査キットを使用する場合の留意点などもまとめられています。基本的にはPCR検査の結果が優先されるようですが、検査結果が早く分かる抗原検査キットによる検査についても認められたのは良かったと思います。

緊急時は待期期間なしにする要望書を提出

 濃厚接触者となった場合の介護職員等の福祉職の待機期間について、全国介護事業者連合会が18日に、厚生労働省へ要望書を提出しました。

 特別養護老人ホームなどの入所施設では、感染拡大が広がるほど、職員が濃厚接触者となる可能性が高くなります。そのため、濃厚接触者が勤務できない状況が続けば、生命を維持するために必要な支援を行うことが難しくなってきます

 そうしたご利用者を守るために必要なサービスを維持するため、緊急なケースにおいて待期期間なしで対応できることを求めるものです。

 現在は、医療関係職員については、以下の条件を満たせば待期期間なしで勤務することが可能になっています。

 他の職員による代替が困難な職員であること、2回のワクチン接種が済んでいること、業務前の検査で毎日陰性が確認されていること、無症状であることなどが定められている。

 感染対策の徹底と合わせて、ご利用者の生命を守るためには必要な措置と言えると思います。

新型コロナウイルス感染拡大における介護現場の実情

 再び感染が拡大している中、介護現場は再び緊張に包まれています。私が勤務する事業所は、かつてクラスターを経験しており、感染拡大に関しては、かなりナーバスになっています。

 まずは、感染拡大により職員本人または家族が濃厚接触者の対象になると、簡単には出勤できません。感染拡大は、職員の感染リスクを高め、その結果利用者への感染リスクを高めることにもつながりますので、通常業務の遂行に少なからず影を落とします。施設は、一度感染が広がれば、収束まで1か月以上はかかります。施設内にウイルスを持ち込まないように、あらゆる行動を制限して働いているのです。

 いくら重症化しにくいといっても、クラスターが発生すれば重症化するご利用者や死亡に至るケースもあります。

 また、クラスター施設への誹謗中傷や感染を理由に金銭を要求してくる家族なども見受けられ、事業にダメージを受ける場合もあります。

 一日も早く新型コロナウイルスが終息することを願います。

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