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介護職の退職理由1位「人間関係の悩み」の原因と対応策3選

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 皆さんこんにちは、ほしクズです。

 今回は、介護職の退職理由1位の定番「人間関係の悩み」についての記事です。

 公益介護労働安定センターによる「介護労働の現状について 令和2年度介護労働実態調査の結果」によると、

 介護職の退職理由1位は「人間関係の悩み」

 「人間関係の悩み」は、毎年安定して1位となっており、介護業界で働く上では、避けては通れない課題です。

 介護関係の仕事を辞めた理由のランキングは以下のとおりでした。

1,職場の人間関係に問題があったため

2,結婚・妊娠・出産・育児のため

3,法人や施設・事業所の理念や運営のあり方に不満があったため

4,他に良い仕事・職場があったため

5,収入が少なかったため

 性別ごとに見ると

 男性1位は...自分の将来の見込みが立たなかったため

 女性1位は...結婚・妊娠・出産・育児のため

 となっています。

 介護関係の仕事を辞めた理由について、全体では「職場での人間関係に問題があったため」が23.9%です。

 この結果に表れているように、介護業界では「人間関係に悩み」を抱えている人が多いと言えます。

人間関係で悩む原因① 慢性的な人手不足である

 介護業界で働いている方であればご存じだと思いますが、介護業界は慢性的な人手不足に悩まされており、優秀な人材の取り合いになってしまっています。

 そのため、介護職として働いていると、一人ひとりの業務量が増大してしまい、精神的に余裕がなく、ご利用者に対してだけではなく、職員に対してもキツイ言葉やイライラしている態度が出やすい状況になります。

人間関係で悩む原因② 複雑な人間関係

 介護業界は、基本的に人と関わる仕事です。ご利用者やご家族はもちろん、職種が違う職員、上司と部下など様々な人間関係の中で働かなくてはなりません。ご利用者の気持ちや意向を理解し、その方に合ったサービスを考えて提供していく仕事です。

 それぞれ立場の違う人からの意見を聞いたり、一緒に考えたりする中で、時に衝突したり、納得できないことも多くなります。その結果、我慢の限界を超えてしまい、人間関係に悩むことにつながります。

人間関係で悩む原因③ 派閥ができやすい

 施設内では、主張が強い職員に、他の職員が自然と引き寄せられ、派閥(グループ)ができる傾向になります。特に介護に自信がない新人や自分からあまり意見を発しない職員は、ある意味強い立場にいる職員に付いていってしまいがちです。

 立場の強い職員と意見が合わなかったり、つながりが少ない職員は、話の内容についていけなかったり、申し送りが適切にされず連携不足に陥ってしまいます

 また、介護現場は女性が多い職場でもあるため、男性職員が肩身の狭い想いをすることもあります。


 では、ここから対応策について解説していきたいと思います。

対応策① 悩みを整理する

 まずは、人間関係の悩みについてできるだけ具体的にしていきましょう。悩んでいる時は、感情が優先してしまい、自分が何に悩んでいるのか分かりにくくなってしまいます

 自分が悩んでいることを具体化する方法としては、私は「ゼロ秒思考」をおすすめします。

 まずA4用紙を1枚用意します。そして、「職場の人間関係の悩み」というタイトルにして、1分間でそのことに関する考えたこと、感じていることを書き出していく方法です。この時に、誰かに気を遣ったり、字の丁寧さを気にしたり、表現を気にしたりする必要はありません

 誰かに見せるわけでもないので、思いの丈をぶつけてしまいましょう。意外とそれだけでもスッキリします。

 詳しい方法は、こちらの本を参考にしてください。

 ひと通り書き出したら、「自分でアプローチできる悩み」なのか「自分がアプローチできない悩み」

 自分でアプローチできる悩みに対しては、自身で課題を持って取り組んでいきましょう。挨拶や表情、言葉の使い方など、自分自身を高めていくことに力を注ぎます。

 自分がアプローチできない悩み、例えば明らかなパワハラ職員教育、施設の理念などは、自分だけでは解決できない内容になるので、上司に相談するなどして、自分自身の問題だと意識しすぎないようにしましょう。

対応策② 人間関係に深入りしすぎない

 適度な人間関係を意識しましょう。どんな人とも良好な人間関係を築ける人はいません。どんなに素敵な人でも、その人のことを嫌っている人は少なからず存在します。

 価値観が合わない、話が噛み合わない、そういう人がいて当たり前なんです。うまくいかない相手とは、もともと相性が悪いと割り切ってしまうのがベストです。相性の悪い人との関係を良くしようとしても。ほとんどの場合うまくいきません

 業務について必要最低限の関係性で良いと考えましょう。

対応策③ 必要以上に気を遣うのをやめる

 相手の話を聴いて、気持ちに寄り添うのが介護の仕事ですが、必要以上にまわりに気を遣ったり、相手の視線を気にする必要はありません。特にHSP(繊細さん)の人は、この状況に陥ると、働くこと自体が苦しみになってしまします。

 自分がHSP(繊細さん)かなを思う人は、こちらの記事を参考にしてみて下さい。

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 介護の仕事に就く人は、気持ちが優しく、相手の気持ちを大切にする人が多いです。介護職として素晴らしい素質ですが、自分自身がそれで苦しんでしまっては、良いケアは提供できません。必要以上に気にすることを避けましょう。

まとめ

  人間関係に悩まないように仕事をしていくには...

●悩みを整理し、自分にできることをやる。アプローチできない悩みは、ひとりで考えない

●適度な人間関係を意識し、苦手な人とは必要最低限の関わりにする

●他人に気を遣い過ぎない

 これらを意識していってもらいたいと思います。

 それでも、人間関係に苦しむようであれば、逃げましょう。人生の長い時間を過ごす職場で、自分が必要以上に苦しむ必要はありません。そんな状況であれば、転職や退職を視野に自分を責め過ぎないようにしましょう。

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