生活相談員の勉強部屋

新卒「生活相談員」必見!入社日までに確認すべき3つの事★

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 皆さん、お疲れ様です。

 今回は来年度生活相談員として働き始める方が、事前に知っておいた方が良い事項についてまとめていきたいと思います。スタートから違いを見せつけ、自己アピールにもつながる内容になりますで、最後までご覧ください。

生活相談員の仕事とは

 まずは、生活相談員の仕事を確認していきましょう。介護職員と違い、生活相談員の仕事は多岐にわたりかつ見えにくいもので、良い意味で事業所を陰から支えている存在です。配置人数も少なく、負担が大きく、精神的にストレスを感じやすい職種ですが、学ぶことも多いのも事実です。制度にも詳しくなるため、その後のキャリアアップも目指しやすいです。

介護報酬の請求業務

 生活相談員は、介護報酬の請求業務に携わる施設がほとんどです。算定要件や加算の内容を熟知し、報酬がきちんと請求できなければなりません。これが施設の事業費や人件費になるものです。そういう意味では非常に重要な役割です。この請求でミスがあった場合、過誤請求といって受け取った報酬を一旦返還しなければならなくなります。ガチで始末書レベルです。施設の収入を担う重要な仕事です。

サービス利用開始や中止の手続き

 生活相談員は、事業所の窓口となる立場です。ですので、関係各事業所からの問い合わせや家族からの相談に応じ、サービス利用開始の契約書や重要事項説明書などの説明を行い、利用開始の手続きをします。

入所者及び家族からに対する相談援助

 入所している方の状態が変わった時や体調不良、入院が必要になった時、また看取りの時期に来た時など、様々な場面で家族と一緒にその方にとってより良い形を相談していく役割を担っています。その際、ご家族の気持ちももちろんですが、ご本人のお気持ちを代弁したり、介護や看護の観点からできること、できないことを把握し、うまく調整していかなければなりません。

関係機関等との調整

 入院している入所者が施設に戻ってくるときは、病院の医療ソーシャルワーカーと退院にあたっての相談を行います。その他にも介護保険更新の代行申請や地域包括支援センターの虐待ケースの受け入れ調整などがあります。

 また事業所が安定して経営をしていくために、営業面でも居宅介護支援事業所などとの関係づくりは必要な役割になってきます。

施設内のサポート

 施設がうまく業務を遂行できるように、業務内容の見直しや研修等にも積極的に関わっていく必要があります。また、介護報酬には様々な要件があり、必要な記録や会議などをきちんと介護の現場に落とし込み、漏れがないようにチェックしていく事も必要です。

苦情等の対応窓口

 ご家族などからの意見や苦情があった場合の窓口となります。まずはそのお話に耳を傾ける事から始めて、ご心配や不快な思いをさせてしまったことなどについて謝罪をします。その後に施設で起こった事実を客観的に検証し、意見・苦情に対しての施設としての回答をご家族等へお伝えします。ご家族の気持ちに寄り添うとともに施設を守る立場でもあり、大変難しい業務のひとつと言えます。

その他

 生活相談員はある意味なんでも屋的になってしまう傾向があります。私は施設で飼っていた動物の管理を担当しており「愛護動物取扱管理士」なる研修にも行きました。狂犬病の予防接種やヤギの散歩などにも行きました。広報活動においてもホームページの管理や広報誌の発行などにも携わりました。記録システムの導入や研修などにも関わらせて頂きました。

 これは、働く施設によって変わってくると思いますが、陰でいろいろな事に取り組んでいるなと改めて思います。

 以上のように生活相談員は「調整」「連携」「連絡」「相談」などの役割を担っている職種と言えます。

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生活相談員として働く前に確認しておくべき事

 ここからは、私が働き始める前に知っておけば良かったなぁ~と思ったことを中心にまとめていきます。あくまで私個人の考えですので、参考程度にして頂ければと思います。

事業所の理念・方針を確認しておく

 例えば同じ特別養護老人ホームという事業種別でも個別リハに積極的に取り組んでいる事業所もあれば、集団でのレクリエーションに取り組んでいる事業所もあります。最先端のロボット技術やICTを積極的に取り入れている施設もあれば、記録が手書きの事業所もあります。このように、施設の考え方や方針によって、やり方が違ってきますので、自分がどういう考えを持った事業所に勤めるのかか確認しておく必要があります。全く違ったマインドで入社してしまうと、そのギャップに苦しむことになりますし、もし自分の考えや取り組みたい事を実践していくにもそのアプローチの仕方も変わってきます。入社試験の段階で、ある程度勉強しているかもしれませんが、改めてホームページや研究大会で発表している施設か、どんな取り組みをしているのかなど確認しておくと良いでしょう。

介護報酬を確認しておく

 生活相談員は前述のとおり介護報酬の請求業務を担っています。働く施設の基本報酬や加算要件などは最低限頭に入れておきましょう。令和3年度は介護報酬改定があり、報酬が大きく見直されます。これを入社前に把握しておくのとそうでないのとでは、スタート時点で大きな違いがあります。令和3年度の報酬改定のポイントはhttps://hoshikuzu-fukushi.com/kaigo-ins/135/で確認できます。

自分の価値観について

 自分がどういう価値観を持っているのか、自分自身について知っておく事が必要です。福祉の仕事をしたいと思ったきっかけやどういう相談員になりたいのか、自分がどういう施設にしていきたいのかなどを整理しておきましょう。また、コミュニケーションをとる上で自分が苦手意識を持ちやすいタイプやコミュニケーションの癖(思った事をすぐに口に出してしまうなど)も知っておくと良いと思います。生活相談員としての想いがあっても介護はいろいろな職種がそれぞれ想いを持って働いています。あらゆる価値観を受け止め、その調整役になる生活相談員は、まず自身の価値観を知っておくことがスタートになります。自身の弱点や価値観を見るのはとても苦しい作業になりますが、ノートに書きだすなどまずは自分の想いをまとめる事からスタートしましょう。

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