社会福祉士国家試験「人体の構造と機能及び疾病」について、受験対策をまとめます。
参考にしている参考書はこちら↓
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勉強方法についてはこちら↓
https://hoshikuzu-fukushi.com/omake/994/
人体の構造と機能及び疾病について
この科目では、文字通りの人体について問われる科目です。身体や脳がどのような働きをしているのかや疾病の内容について問われたり、身体についての国際生活機能分類やリハビリなどについての知識も求められます。
どの科目にも共通していますが、この分野は特にきちんと暗記すれば、十分点数をとることができる科目ですので、最初は全く解けなくても、根気強く勉強をしていきましょう。
ここからは、頻出分野について解説していきます。
国際生活機能分類(ICF)
ICFは、「International Classification of Functioning, Disability and Health」の略で、日本語では「国際生活機能分類」と呼ばれます。WHO(世界保健機関)が2001年5月に採択しました。
世界共通の基準としてさまざまな専門分野や異なる立場の人々の共通理解に役立つことから、「“生きることの全体像”を示す“共通言語”」とも表現されています。
ポイントとしては「健康状態」、3つの「生活機能」、2つの「背景因子」の各要素がそれぞれ影響し合って成り立っている事です。
また区別して理解しておく必要があるものとして、ICIDH(国際障害分類)があります。ICIDHは、WHOが1980年に提起したもので、機能障害、能力障害、社会的不利というように障害のマイナス面に焦点をあて分類されています。
※ICIDHを改訂してものがICFになります。
認知症の理解
認知症とは、脳の病気や障害など様々な原因により、認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出てくる状態をいいます。
認知症の症状は、中核症状と周辺症状(BPSD)に分けられます。
中核症状...脳の機能障害に起因する症状
記憶障害や見当識障害、理解力・判断力の低下など
周辺症状(BPSD)...環境要因・身体要因・心理要因などの相互作用の結果として生じる様々 な精神症状や行動障害
抑うつ状態・妄想・不安・焦燥・依存・睡眠障害・徘徊・攻撃的行動・異食など
ちなみに、仕事をしていてもこれ↑が理解できていない人が多いです。周辺症状(BPSD)は、周囲の環境や関わり方によって、症状の改善が見込めます。それを分からずに全てその人の行動は認知症のせいでそうなっていると、その行動の理由を知ろうとしないド素人介護職員が多いのが現状です。
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DSM-5
DSMとは、米国精神医学会が作成する精神疾患・精神障害の分類マニュアルです。第5版なので「-5」です。
「自閉性障害」「アスペルガー障害」「広汎性発達障害」などと呼ばれていたいくつかの障害全て含めて、「自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害」となりました。
※ちなみにスペクトラム=連続体という概念です。
DSMの他にも、国際的に使用されている疾病分類があります。
世界保健機関(WHO)が作成するICD(国際疾病分類)があります。
現在は、1990年に発表された第10版(ICD-10)が使用されています。
DSMは米国精神医学会が作成、ICDは世界保健機関が作成です。