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【知っておきたい】ショートステイの料金、利用日数、事業所の決め方  ショートステイの疑問を分かりやすく解説

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 こんにちは、ほしくずです。

 ご自宅で介護をされている方は、介護が必要なご家族のために、24時間365日気が抜けない日を送っています。

「たまには息抜きしたい」 「このままでは共倒れになってしまう」

 そんな苦労や悩みを抱えている介護者は多いのではないでしょうか?

 そこでご家族の助けとなる介護サービスが、ショートステイ(短期入所)です。

 ショートステイとは、介護をしている方が一時的に介護をすることが難しい場合介護者が介護から離れ、少しでも息抜きができるように、介護が必要な方を一時的にお預りする泊りのサービスです。

 介護をする家族にとっては、大きな力になる介護サービスのひとつです。

 でも、「ショートステイってどんなところなのか分からない」「どこまでやってくれるのか知りたい」など実際に利用してみなければ分からないことも...

 そこで今回はショートステイの事業所選びから利用の仕方、利用時の注意点など、ショートステイに関する疑問にお答えしていこうと思います。

この記事の内容

・そもそもショートステイってどんな所?

・ショーステイは、何日間利用できるの?

・ショートステイに掛かる費用

・ショートステイに持っていくもの

・ショートステイ事業所の選び方

 この記事を読めば、ショートステイを利用することに対する不安を解消することができますので、最後までお読みいただけたら嬉しいです。

ショートステイとは

 介護サービスの中では、一般的にショートステイと言われていますが、正式には「短期入所生活介護」と言います。

 ご自宅での介護が難しいときに一時的に介護が必要な方を最短1日からお預かりし、必要な介護を提供するサービスです。

 冠婚葬祭や急な予定が入ったとき、介護されている方の休養などで利用することができます。また、今後入所を検討されている場合には、介護を必要とされている方自身が、施設の雰囲気を体験されるために利用する場合もあります。

ショートステイを利用できる方

 ショートステイをご利用できるのは、原則要介護認定を受けた要支援1~要介護5の方が対象となります。

 例外的に急病などで入院され、家庭の事情等により退院後に自宅へ戻れない場合など、要介護認定を受けていなくても、介護認定調査を受けて認定がでるまでの間、暫定的にケアプランを作成して利用できることもあります。

ショートステイの利用期間

 ショートステイの利用期間は、最短1日~原則最大30日まで利用することが可能です。

 ただし、居宅介護サービスには区分支給限度額(下記の表)というものが設定されており、その限度額を超過した場合には、負担割合に定められている割合(原則1割)ではなく、超過した分を10割負担しなくてはならなくなりますので、注意が必要です。

要介護度支給限度額
要支援 1 5,032単位 (50.320円) / 月
要支援 210,531単位(105,310円) / 月
要介護 116,765単位(167,650円) / 月
要介護 219,705単位(197,050円) / 月
要介護 327,048単位(270,480円) / 月
要介護 430,938単位(309,380円) / 月
要介護 536,217単位(362,170円) / 月
標準的な1か月の支給限度額 ※1単位10円の場合

 介護度によって決められている区分支給限度額をすべてショートステイに利用した場合の介護度別の利用日数の目安は下記のようになります。

要介護度(区分)最大利用した場合の目安
要支援19~10日
要支援217~18日
要介護124~27日
要介護224~27日
要介護326~28日
要介護430日
要介護530日

 必要であれば、区分支給限度額を超過して利用することもできますが、利用の自己負担額が高額になりますので、担当のケアマネジャーとよく相談して決めましょう。

ショートステイに掛かる費用はいくら?

 ショートステイに掛かる費用は、大きく分けて介護保険適用料金と実費負担料金に分かれます。

介護保険適用料金(基本料金)

 介護保険適用となる料金は、サービス利用の基本料金や加算と言われるものになります。これらの料金は、下記の区分支給限度額の対象となるもので、超過しない限りは、介護保険負担割合証に示されている1~3割の負担で請求されるものになります。

 ショートステイにも、単独型・併設型・ユニット型などいくつかの種類があり、どの事業所を利用するかによって基本料金が変わってきますので注意しましょう。

 単独型

介護度従来型個室多床室ユニット型個室・ユニット型多床室
要支援1474円/日474円/日523円/日
要支援2589円/日589円/日649円/日
要介護1638円/日638円/日738円/日
要介護2707円/日707円/日806円/日
要介護3778円/日778円/日881円/日
要介護4847円/日847円/日949円/日
要介護5916円/日916円/日1,017円/日
介護負担割合1割負担の場合

 

 併設型

介護度従来型個室多床室ユニット型個室・ユニット型多床室
要支援1446円/日446円/日523円/日
要支援2555円/日555円/日649円/日
要介護1596円/日596円/日696円/日
要介護2665円/日665円/日764円/日
要介護3737円/日737円/日838円/日
要介護4806円/日806円/日908円/日
要介護5874円/日874円/日976円/日
介護負担割合1割負担の場合

介護保険適用料金(加算料金)

 施設で実施しているサービスによって、基本料金の他に加算料金として掛かる介護保険適用料金です。

主な加算

  • 送迎加算
  • 機能訓練加算
  • 看護体制加算
  • サービス提供体制加算
  • 療養食加算
  • 夜勤職員配置加算 など

 どの加算が掛かってくるのかは、事業所によって異なりますので、事前にきちんと説明を受けておくようにしましょう。

実費負担料金

 実費負担料金とは、主に滞在費と食費になります。

 滞在費は、ホテルで言うと宿泊費になりますが、ホテルと違うところは1日当たり料金が発生する点です。つまり、1泊2日の利用だと2日分請求されることになります。

 食費は、朝食・昼食・夕食ごとに料金が設定されています。1日トータルで1,500円~3,000円くらいになります。実際に食事として提供された分を請求されます。

 その他、レクリエーションで必要になった費用や日用品は、基本的に自己負担になります。

 

ショートステイに持参するもの

 泊りということで、かなり気合を入れて準備してくださる方がいますが、実はショートステイに持参するものはそれほど多くはありません。

確実に必要なもの

・着替え(必要に応じてパジャマ) ※着ているもの以外で2組ずつくらい

・内服薬 ※利用期間中に必要分

 この2点あれば大丈夫です。ちなみにオムツに関しては、特別なこだわりがない限り、施設のものを使用できますので、持参していただく必要はありません。

あると良いもの

・歯ブラシや洗浄剤など口腔ケア用品

・ご自身で楽しめるもの

・あると落ち着く慣れ親しんだもの

・必要であればテレビ

 ショートステイ期間中は、レクリエーションや外出などの活動も行いますが、ご利用される方がそれ以外の時間も楽しめるように、本や雑誌、手芸道具など持参していただくと良いと思います。

 ショートステイは、毎日多くの方が入れ替わりご利用されるので、持ち物には記名をしておくと安心です。

ショートステイを利用する注意点

 施設で介護が必要な方をお預かりするショートステイというサービスですが、すべてお任せしますということでない点に注意です。

 具体的には以下の点です。

ショートステイ利用の注意点

・体調不良の場合、利用できないことがある

・利用期間中の受診は、ご家族が対応する

・医療的処置など対応できない場合がある

・貴重品の預かりは原則できない(自己責任)

・認知症の症状などで、他のご利用者に手が出るなどの行為がある場合、利用中止になることがある

 ショートステイは、基本的に在宅サービスの扱いになりますので、必要な受診などはご家族での対応となります。また、集団生活の場であるため、特に感染症が疑われる体調不良や他のご利用者とのトラブルが生じる場合、利用できない可能性がありますので注意しましょう。

ショートステイの選び方

 ショートステイといってもたくさんの事業所の中から選ぶのは大変ですよね。ケアマネジャーにお任せしても良いですが、少しでもご利用される方のことを考えれば、介護をされているご家族自信で情報収集することも必要です。

 ショートステイを探す上でのポイントは以下の3つです。

ショートステイ選びのポイント

・運営主体

・求人情報

・窓口の対応

運営主体

 ショートステイは、社会福祉法人だけでなく民間企業も参入できる事業形態です。そのため、これからの介護ニーズに合わせて介護事業を展開する民間企業も少なくありません。

 私の見解としては、社会福祉法人が運営しているショートステイをお勧めします。これには、きちんとした理由があります。

 長期的に見た場合、介護を必要としている方が、今後劇的にその状態が改善することはほとんどありません。合わせて介護をする人も歳を重ねていくにつれ、体力が衰えてきます。いつかは施設への入所が必要になります。

 ある程度お金に余裕がある人であれば、有料老人ホームなども選択肢に入ってくると思いますが、毎月高額な利用料を払い続けることができるひとばかりではありません。

 そうした場合、費用面で比較的安価な特別養護老人ホームが選択肢のひとつになると思います。

 この特別養護老人ホームについては、社会福祉法人であければ運営することができません

 つまり、特別養護老人ホームを運営している社会福祉法人のショートステイを利用することで、ショートステイから長期入所への道筋が作りやすくなります。

求人情報

 気になるショートステイがあったら、求人情報をチェックしてみましょう。介護施設は、人手不足と言われていますが、施設の質が低いところは、常に複数の求人情報が出ている場合が多いです。

 それだけ人が辞めている、または人が来ない(選ばれない)施設ということになります。

 事故のリスクや丁寧な対応をしてもらえないかもしれないといった不安が出てきます。

 求人情報を見て、いつも募集していたり、頻回に求人を出している施設には注意しましょう。

窓口の対応

 ショートステイ窓口に直接連絡して、対応する生活相談員の質を確認しましょう。

 施設の顔である生活相談員の対応が悪ければ、その施設のサービスの質も必然的に高くないと言えます。とは言っても、どう言えばいいのか分からないという人のためにとっておきの質問があります。

 「ショートステイを利用したいのですが、相談にのってもらえますか?」これです。

 ショートステイの利用調整は、利用者と事業所の間にケアマネジャーが入ることがほとんどです。

 対応が悪い施設の生活相談員であれば「ケアマネを通してもらっていいですか?」これで終わりです。

 一方、対応の良い生活相談員であれば、ひと通りお話を聞いた後に「では、担当のケアマネさんにそのようなご意向があったことをお伝えしておきますね。ケアマネさんとご相談されてもしご利用になるようでしたら、よろしくお願いします。」このように丁寧に対応してもらえるはずです。

 施設の顔である生活相談員の対応を確認してみるのは有効な方法です。

施設の検索サイトを利用してみよう

 多くの施設を調べるのは大変。そんなときは、施設の検索サイトを利用するのが便利です。

 施設検索なら「介護DB」がおすすめです。

老人ホーム/高齢者向け住宅探すのなら かいごDB

 専門の相談員が、希望に沿った施設を探してくれ、資料請求や見学の相談まで無料でやってくれます。

 「多くの施設から探すのは大変」「施設見学をしてみたいけど、お願いするのが億劫だ。」「探している時間がない」などお悩みであれば、ぜひこういった検索をサイトを利用してみると良いでしょう。

まとめ

 今回は、ショートステイの概要と事業所選びのポイントについて解説してきました。

 ご自宅で介護を続けるためには、無理せずサービスをうまく利用することが重要です。ショートステイは、一時的に介護という日常から解放されるという大変メリットの大きい介護サービスです。

 ぜひ今回の記事を参考に、ショートステイの利用を検討してみてください。

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