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【効果や副反応は?】高齢者施設従事者のワクチン接種4回目は必要か ?10月にはオミクロン株対応型も

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 こんにちは、ほしくずです。

 新型コロナワクチンの追加接種(4回目)がスタートしています。岸田内閣総理大臣の発言により、医療従事者や高齢者施設等従事者まで拡充されたため、私の施設でも急遽職員への接種を調整しました。

 ただ、モデルナ製ワクチンということで接種をためらったり、3回目で副反応が強かった職員は拒否感が強い職員がいたりします。個別に「自分は接種した方がいいのでしょうか?」とか聞いてくる職員もいますが、私個人としてはその方に責任を持てないので「自分で決めてください」としか言えません。

 今回の記事では、ついに始まった4回目接種について、接種するかどうかを考える材料として、現段階での4回目接種に関する情報をまとめていきたいと思います。

新型コロナワクチン4回目接種に関する岸田総理の発言

 令和4年7月14日(木)、岸田総理が「全ての医療従事者と高齢者施設の従事者、およそ800万人を対象として4回目接種を行うこととする」と表明しました。これにより、各自治体が一気に対応に追われました。

 私の事業所がある市からも、翌日にさっそく接種の準備をするように通知がありました。翌週には、接種者の名簿の提出、接種券の発行手続きと、バタバタと対応に動き出す結果になりました。

 早いところでは、7/22(金)から接種が

新型コロナワクチン(4回目接種)の対象者

 現時点での新型コロナワクチン接種(4回目)の接種対象者について確認しておきましょう。

新型コロナワクチンの4回目接種の対象は、3回目接種又はそれに相当する接種(※1)から5か月以上が経過した下記の方です。

  1. 1)60歳以上の方
  2. 2)18歳以上60歳未満で、
  3. 基礎疾患を有する方新型コロナウイルス感染症にかかった場合の重症化リスクが高いと医師が認める方
  4. 医療従事者等及び高齢者施設等の従事者                 (厚生労働省ホームページより)

 まだ、3回目接種を終えていない人も多くいますが、今後4回目もしくは10月以降のオミクロン株対応型ワクチンについて、接種対象者が拡充される可能性があります。

新型コロナワクチンの4回目接種は必要か?

 新型コロナウイルスの感染者は、依然として高止まりの状況が続いています。

 連日多くの感染者がいる中で、行動制限のない第7波真っ只中で、私たちができることはなんでしょうか。

 そのひとつの選択肢として、新型コロナワクチンの接種があります。しかし、これだけ感染が拡大する中、ワクチンの効果を疑問視する声も少なくないのが現状です。

ワクチンの発症予防効果

 まず、発症予防効果についてですが、予防効果はこれまでと比べて低下します。

 世界的にワクチン接種を先行して行ってきたイスラエルの高齢者を対象とした研究データによると、4回目接種を行ってから1か月程度は、発症予防効果が60%だそうです。

 しかし、その後は急速に効果は低下していき、2か月で20%に低下したと報告されています。

重症化予防に効果あり

 発症予防にブーストをかけておくことを考えれば、4回目接種の意義があると思います。

 そして重症化予防対策としては、依然効果を期待できるとされています。

 同じくイスラエルの研究データによると、重症化予防予防に関しては、2か月経過しても80%以上の高い効果が期待できたという結果になっています。

 重症化リスクが高くない年齢であったり、基礎疾患がなかったとしても、重症化しないということはありません。報道されている中でも、今回のオミクロン株に関しては、唾も飲み込めないほどの強烈な喉の痛みや強い倦怠感、頭痛などの症状が、たとえ若者であっても出ているのが現状です。

 感染者数が多いからこそ、発症予防よりも重症化を抑えるという観点で、接種は有効だと思います。

気になる4回目接種による副反応

 新型コロナワクチン4回目を接種した人数はそれほど多いわけではないので、まだはっきりとしたことはわかりません。

 現段階で、医療従事者を対象にした4回目接種後の副反応の割合としては、60歳以上で何らかの局所症状があった人はモデルナ約81%/ファイザー約70%でした。25歳から60歳未満になると、モデルナ約83%/ファイザー約88%と、副反応は若い人の方が出やすいようです。

 これは、3回目接種と同じです。3回目接種で強く副反応が出た方は、同じように副反応が出る可能性があります。

出典:The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE「Efficacy of a Fourth Dose of Covid-19 mRNA Vaccine against Omicron」

 接種を予定している方は、早めの準備をしておきましょう。

新型コロナワクチン4回目接種まとめ

 現時点での4回目接種についてまとめです。

まとめ

・発症予防の観点から、感染が拡大している時期だからこそ、予防効果期間が短くても意義がある

・重症化予防の観点から、重症化予防効果は依然高いため、高齢者や基礎疾患がある方はもちろん、それ以外の人にも接種する意義がある

 重症化率が低い(1%)、1万人に100人の割合であったとしても、感染者が100万人いれば1万人は重症化することになります。

 自分が重症化しない、自分を介して感染した人が重症化しないという保証はありません。高齢者施設従事者は、そういった意味でも接種する意義があるのではないかと思います。

 最後は、個人の判断ですけどね。

オミクロン株対応ワクチンは、10月中旬接種開始

 厚生労働省は8日の厚生科学審議会の専門分科会で、新型コロナウイルスのオミクロン株に対応した新たなワクチンについて、10月中旬以降に接種を開始する方針を打ち出しました。現在、ファイザー社とモデルナ社が製造しており、先日ファイザー社製のワクチンが承認申請に出されたという記事を見ました。

対象者は?

 2回目までの接種を終えた全ての人を対象とする方針で、3回目や4回目を接種した人も対象に含まれます。

 今のところ、直近の接種から5か月後に接種できるという見込みで、今後は具体的な接種ルールの決定に向けて、調整していくと思われます。

効果は?

 オミクロン株の派生型である「BA.1」に対応する成分と、流行初期の従来株に対応する成分とを組み合わせた二価ワクチンになる予定です。現在国内で流行している「BA.5」にも一定の効果があると評価されています。

医療従事者や高齢者施設従事者は?

 医療従事者や高齢者施設従事者は、岸田総理の発言により、早い人で接種が完了している人もいます。今現在、オミクロン株が流行している中、4回目接種を急がせておいて、後回しにされる可能性があるのは、なんとも愚策で、先を見通せない政府の姿を露呈したように感じます。

 7月から接種開始しているため、オミクロン株対応ワクチンを接種できるのは、早くても12月...。

 何本ワクチン打たせれば気が済むのでしょうか。施設の接種調整役としては、頭が痛いばかりです...。

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