こんにちは、ほしくずのクズきちです。
当ブログでは、介護や福祉に関わる全ての人たち、これから福祉を学びたいと思っている人たちに向けて、日々の介護や福祉にちょっとだけプラスになる情報をお届けしています。
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✅福祉業界15年以上の生活相談員
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今日、お届けする内容
尿意を訴えないから、オムツ対応にするのは適切かどうか
尿意の訴えがなければオムツ対応で良いのか?
高齢になっても、障害があっても、基本的に尿意がなくなってしまうわけではありません。おしっこが溜まる膀胱の感覚は保たれていると言われています。では、なぜ尿意が分からなくなる、訴えなくなるということが起きるのでしょうか?
それは、我々介護をする側や家庭の状況などに要因があります。
病院で入院している場合やあるいは介護の現場においても、このような状態はないでしょうか?
チェック
トイレを訴えている方に対して、「オムツしているから、その中にして大丈夫ですよ。」という声かけ
在宅においては、日中に家族が不在や夜間帯などでこのような状態に陥ると思います。
この状態が続くことにより、その感覚を必要としなくなっていきます。むしろ感じない方が正しいと感じるようになります。
「介護が提供されない」または「介護者が不在」という状況下で、その感覚に適応した「仮性失認」という状態になるのです。尿意だけでなく、皮膚が濡れている感覚まで分からなくなってしまう場合があります。
適切な対応で尿意を取り戻す
感覚を取り戻すには、今までの対応を見直す必要があります。
チェック
「濡れたら交換する」「出そうと感じていたら、すぐトイレに行く」
この繰り返しで、尿意を取り戻していくことができます。排泄の失敗は、その方の自尊心を傷つけ、羞恥心を強く感じる出来事です。
「出たのに交換してもらえない」、「トイレに行きたいのに連れていってもらえない」
このような屈辱的な介護を我々が率先して行ってはいけないのだと思います。
トイレが近くなるから水分を控えるという誤解
人間の身体の60%が水分で、10%減るだけで様々な症状が出現します。
初期症状として、ボーっとしている、食欲不振、便秘、発熱などの症状が現れます。重症化すればせん妄や様々な感覚が鈍ってきてしまいます。排泄介助を省くために、水分摂取を制限するなどはもってのほかです。
水分を適切に摂ることで、覚醒を促したり、感覚を明瞭にしたりできます。水分摂取についても意識していくことが大切です。
このブログでは、毎日介護や福祉に関わる人が少しだけ成長できる情報を提供していきます。次回もぜひ楽しみにしていてください。