新年度を迎えいよいよ令和３年度介護報酬改定が実施された。事業所ごとの加算等に係る体制届の締め切りは４月１５日。LIFEシステムへの登録や新しい加算に係る入力項目の確認など、報酬改定された新年度は忙しい日々が続くことになる。今回は、気になる「ＬＩＦＥ」関連について私も頭の中がまとまっていないため、確認の意味で少し整理していきたい。
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LIFEとは
入所者の状態やサービスの内容等について、そのデータ提出とフィードバックの活用により、介護サービス提供におけるPDCAサイクルの構築と推進、サービスの質の向上、科学的介護の浸透を目的とした厚生労働省のシステム。
令和３年４月１日の介護報酬改定に伴い、もともと「CHASE」という名称から「LIFE」へと変更された。今回の改正のポイントのひとつである自立支援・重度化予防に重点を置いた改正の中心となるもので、介護における「科学的介護」の実現を目的としている。
https://hoshikuzu-fukushi.com/kaigo-ins/394/
LIFEを利用するためには⁈
LIFEシステムを利用するには新規利用申請が必要。新規申請を行う手順については、下記の記事にて紹介している。
https://hoshikuzu-fukushi.com/kaigo-ins/209/
LIFE新規申請は毎月２５日が締め切り。それまでに申請する事で、約１か月後に圧着ハガキで登録のためのＩＤとパスワードが届くことになっている。しかし、同一敷地内の事業所で、同じタイミングで申請したにも拘わらず一部ハガキが届いていない事業所があるらしい。ちなみにその旨を連絡しようとしても回線が混雑しているため、ほぼ連絡がとれない。老健局の大送別会の影響か⁈
https://hoshikuzu-fukushi.com/books/677/
登録ハガキ到着後は、管理者や記録者の登録などシステム上で行う必要がある。ハガキ到着後から管理画面までの手順については、下記の記事を参考にして頂きたい。
LIFE活用を促す科学的介護推進体制加算
今回の介護報酬改正のポイントであるLIFEの活用を促すことが目的の加算。LIFEへの情報提供は全事業所の義務ではないが、今後の報酬改定やサービスの在り方に影響を与える可能性があるため、算定を予定していなくてもLIFEへの登録はした方が良いだろう。
https://hoshikuzu-fukushi.com/sw-realdiary/37/
情報提供についての時期について
○ 既存の利用者については、加算の算定を始める月の翌月10日まで
○ 新規の利用者については、サービスを始めた月の翌月10日まで
○ 2回目以降の情報提供は、少なくとも6ヵ月ごとに翌月10日まで
○ サービスを終了する利用者について、その月の翌月10日まで
※ 情報提供すべき月にできない時は、直ちに届け出が必要。この場合、利用者全員について加算を算定できない。
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提出情報について
○科学的介護推進体制加算(Ⅰ)については、施設における入所者全員について、別紙様式２（科学的介護推進に関する評価（施設サービス））にある「評価日」、「前回評価日」、「障害高齢者の日常生活自立度又は認知症高齢者の日常生活自立度」、「総論（ＡＤＬ及び在宅復帰の有無等に限る。）」、「口腔・栄養」及び「認知症（必須項目に限る。）」の各項目に係る情報を、やむを得ない場合を除き、すべて提出すること。また、「総論（既往歴、服薬情報及び同居家族等に限る）」及び「認知症（任意項
目に限る。）」に係る情報についても、必要に応じて提出することが望ましいこと。
○科学的介護推進体制加算(Ⅱ)については、施設における入所者全員について、科学的介護推進体制加算(Ⅰ)で必須とされる情報に加え、「総論（既往歴及び同居家族等に限る。）」に係る情報を、やむを得ない場合を除き、すべて提出すること。また、「総論（服薬情報に限る。）」及び「認知症（任意項目に限る。）」に係る情報についても、必要に応じて提出することが望ましいこと。
○なお、フィードバックについては必須情報以外も含め提出された情報に基づき実施されるものであること。
算定要件について
科学的介護推進体制加算
○入所者・利用者ごとのADL値、栄養状態、口腔機能、認知症の状況、その他の入所者の心身の状況等の係る基本的な情報を厚生労働省に提出していること。
○必要に応じてサービス計画を見直すなど、サービスの提供に当たって、規定する情報その他サービスを適切かつ有効に提供するために必要な情報を活用していること。
Q＆Aを確認
すでに介護保険最新情報にてQ＆Aが公表されている。内容の全サービス共通項目から加算の算定に関するものもあるため、確認必須である。
https://hoshikuzu-fukushi.com/kaigo-ins/640/
今年度はまだ始まったばかりだが、４月１５日までの体制届提出期限までに、各種加算の算定の有無を確認していく事になる。科学的介護推進体制加算を算定するには、提出する入所者の情報を入力・確認していく作業が必要になってくるため、騒がしい年度初めになりそうだ。
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