第34回介護福祉士国家試験が1月30日(日)に実施されました。
受験をされた方、大変お疲れさまでした。さて、早くも解答速報が出ている中、気になるのは合格基準点だと思います。今回、過去の試験結果から、合格基準の目安について考察していきたいと思います。
介護福祉士国家試験の合格基準
介護福祉士国家試験の合格基準については、2つの条件が示されています。
合格基準
①総得点125点に対して、75点以上であること(これを基準に問題の難易度で補正が入る場合があります)
②11の試験科目群のすべてにおいて得点があること
問題数は125問で、1問1点の配点となっており、満点が125点となります。125問で、正答率60%の75点が合格の基準点とされています。問題形式は5つの選択肢から、正しいものを1つ選択する形で、11科目群全科目でも得点が必要です。
過去の合格基準点から考察
直近第33回の介護福祉士国家試験の合格基準点は75点でした。従来の基準通り、正答率60%の75点が合格ラインで、難易度による補正はありませんでした。
過去5年分の合格基準点は以下のとおりです。
試験日 | 合格基準点 | 合格率 |
第33回(2021年1月31日) | 75点/125点(正答率60.0%) | 71.0% |
第32回 (2020年1月26日) | 77点/125点(正答率61.6%) | 69.9% |
第31回(2019年1月27日) | 72点/125点(正答率57.6%) | 73.7% |
第30回(2018年1月28日) | 77点/125点(正答率61.6%) | 70.8% |
第29回(2017年1月24日) | 75点/125点(正答率60.0%) | 72.1% |
第33回介護福祉士国家試験は、受験者数8万4,483人に対して、合格者数は5万9,975人で、合格率は71.0%でした。
例年70%前後で推移しており、他の社会福祉士など国家資格に比べて高い合格率となっています。おそらく今回の試験についても、基準点が大きく変わることがないと予想されます。自己採点で、80点以上得点できていれば、合格できるのではないかと予想されます。
解答速報が見れるサイト
各サイトにおいて、介護福祉士国家試験の解答速報がでていますので、まず自己採点をしてみることをおススメします。
合格発表
実技試験を受けるか受けないかに関わらず、第34回介護福祉士国家試験の合格発表は...
令和4年3月25日(金) 14:00
社会福祉振興・試験センターのホームページに合格者の受験番号が掲載されます。合わせて受験者全員に合否の通知が発送されます。
厚い封筒が届いたら合格です😊
合格後にやること
介護福祉士の資格の登録申請
介護福祉士国家試験の合格通知と一緒に、介護福祉士として登録するための関係書類が送られてきます。これが、合格者の封筒が厚くなる理由です。ちなみに、登録にはお金がかかります。
登録料は登録免許税9,000円(『収入印紙』の原本が必要)と登録手数料3,320円(郵便局等で払い込み)を合わせ、合計で12,320円です。
登録証が届くまで、1ヶ月くらいかかります。気長に待ちましょう。
私の経験から、関係書類が届き次第、すぐに申請の準備をした方が良いと思います。私は、新卒で働き始めた中ですっかり忘れており、登録証申請が遅くなってしまいました。登録証の交付がされて、はじめて「介護福祉士」として働けます。それまでは、ただの合格した人であって介護福祉士とは名乗れませんので注意してくださいね。
登録証が届いたら、介護のあなたは「介護のプロ」として認知されます。一緒に介護の未来を切り拓いていきましょう。
受験された皆様、本当にお疲れさまでした。