介護職員の勉強部屋

【介護福祉士の勉強】#1介護職員が勉強するメリット

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 こんにちは、ほしくずのクズです。

 突然ですが、皆さん勉強していますか?介護福祉士を取得するための試験勉強以来、自分から勉強するって難しいと思います。毎日忙しいですから。

 でも、時々自分をふり返る時間って必要で、勉強を通じて自分の言動を見つめ直してみる事によってより良い介護につなげていけると思うんです。

 今回から【介護の成長コンパス】というテーマで、介護職員が成長するための思考や知識、そのためのアクションプランを紹介していきたいと思います。

 今回お話する内容↓

✅介護職員は勉強しない?理由

✅介護職員が勉強するメリット

✅介護職員の勉強は何から始めればいいの?

介護職員はあまり勉強しない?

 介護職員は勉強しない人の方が多いように感じます。実際してもしなくても、何かが劇的に変わるわけではないので、する必要を感じていないという方が正しいかもしれません。主任やリーダーなどの役職員は、部下の成長や事業所先々のことを考えて勉強している人もいると思います。でも、目的や目標がなければなかなか勉強しませんよね。

 「いやいや、みんな勉強してますよ。」という方、あなたの施設はとても素晴らしいと思います。学ぶ姿勢があるなら介護の質は自然と高まる、競争意識や責任感もあり理想の施設だと思います。

 でもやっぱり、勉強していない人の方が多いのかなぁ。

 新型コロナウイルスの影響等で失業した人の介護参入という話もありますね。一般企業などでは、知識やスキルを身に付ける事によって昇進・昇格に関わってきますので、勉強する目的があるんですよね。それに比べたら、介護職員が勉強する動機づけってなかなか難しいです。でもでも、コロナ禍で失業したり、働き口を求めている人たちがこれから参入してくる可能性が大きいので、介護もやっぱり勉強した方がいいみたいですよ。

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理由①勉強する必要性を感じていない

 介護職員が勉強しないのは、上記に記載したように、そもそも勉強する目的が見出せない事があると思います。一般企業では、技術や資格、特定のスキルを身に付ける事で給与が上がったり、昇進したり、努力することで目に見えた結果がついてきます。

 介護はどうか?基本的な介護技術は、日常的に介護に携わっていれば自然と身に付いていきます。それだけで、働くことが可能です。同じことをしていても、変わらない事が多いんですよね。メリットを感じられないんです。特に人が相手で、施設という密室の中で行われている介護は、そもそも評価する事も難しい事業体なんですね。

 「なぜその介護を行うのか。」「なぜそういう対応が必要なのか。」探求しなくても特に大きな問題にはなりません。「前からそうだから。」「看護がそう言っているから。」「相談員に言われたから。」その通りにやっていれば、トラブルなく過ごせます。

でも...

 〇ケアの理由を考えない 

 〇認知症の人のその行動の訳を知ろうとしない

  果たしてそれで良いのだろうか?

理由②勉強しなくても昇級するし、昇格する

 これも、少し上記の内容と目的がないという点で同じかもしれませんが、介護現場では特に昇級するための条件もなければ、昇格試験もない、経験という名の年齢を重ねていけば勝手に上がっていくシステムになっているところがほとんどだと思います。人事考課がない事業所もあります。何もしなくても、毎日同じことをしていれば、自然と昇級していき、特別に何かを頑張らなくても賞与(ボーナス)も出ます。世間の景気も関係ありません。

 つまり頑張っても頑張らなくても昇級はするし、クビになることもないんですよ。だから、勉強なんてしなくていい。楽できるなら、頑張らない方を選びたい。そういう思考になっても仕方がない状況なんですね。

 特定処遇改善加算の配分も能力や役職ではなく、勤続年数によって配分されてしまいます。これでは、早く上を目指そうなんて気持ちにもなりませんよね。長く勤めさえすれば良いのですから。

理由③責任ある立場になりたくない

 上の立場になりたくないという介護職員は多いです。特に若い職員の中では。責任を取りたくないからというのが理由のようです。上記でも少し述べましたが、誰かが決めたことに乗っかっている方が楽ですし、勤めていれば給与は上がっていきます。

「介護主任、看護職員、相談員、管理者が言ったからそうやっただけ」

 これ↑が一番楽で責任も取らなくていいやり方です。。

 介護福祉士として経験を積んでも、ケアマネに挑戦なんてしないという人もいます。施設ケアマネなんて負担が増えるだけですし、やっぱりそこにメリット感じないんでしょう。やりたくない。楽して給料もらえるのが一番いいという思考になっても仕方がない環境なんです。

 もしここまで読んで頂いて少しでも「やばいな」とか「悔しい」と思っている方がいればチャンスです。これから成長できると思います。自分を変えられます。現状を変えられるのは、自分だけなんです。

介護職員が勉強するメリット

 正直誰でもできると思われている介護というのが介護の仕事です。「必要な仕事」「誰かがやらなければならない仕事」世間ではそう言ってくれている人たちがいますが、その反面「自分ならそんな仕事できない」「根柢の仕事」と思われている部分もあります。それは、いわゆる三大介護(食事・排泄・入浴)しかしていないと思われてるからです。つまり在宅で介護をしている介護の素人方はたくさんいます。資格がない素人でもやっている人はたくさんいるんですそのため、そこに付加価値をつけて働く「介護」の専門性を感じてもらえていない現状があるんです。そこを覆していかなければ「介護」未来はありません。

メリット①既存職員をぶち抜ける

 勉強する人なら直ぐに既存の職員の実力を抜き去ることが出来ます。根拠なき行動・介護をしている職員に対して説得力のある説明ができるようになります。

 もし事業所のケアの在り方に疑問を感じているのであれば、まずは自分が変わるしかないんです。自らが根拠あるケアを提供し、職員に伝えていくしかないんです。多くの職員は、「なぜその介護を提供するのか。」意味も分からず介護をしている人がまだまだたくさんいます。そういった人たちに「介護の魅力」を伝えていく必要があります。

 そのために、まず自分がそういった立場になり、「介護」に付加価値を付けていきましょう。

メリット②自分の成長を感じる事ができる

 勉強が楽しくなる時はいつですか?それは、自分の成長を感じる事ができる時。出来なかった事が出来るようになる知らなかった事を知ることができる時だと思います。自分の自信になります。

 介護は、人とふれあう仕事だからとても奥が深いです。介護の面白さを知ることで、モチベーションも上がります。そして、ご利用者の喜ぶ姿を見る事ができます、人生のクライマックスを最高の形で送り出すお手伝いができます。その為には、確かな知識と技術が必要であり、さらに福祉職員としての心の成長も必要になります。成長を感じると「介護」の新しい魅力に気づけるかもしれません。

メリット③介護の処遇改善につながる

 現在、介護職員には介護職員等特定処遇改善加算により、待遇改善を図り、介護職員の確保を目指しています。しかし、現状その意識がある職員は少ないです。金はもらう、やる事は今までと同じでは、結局介護の質の向上につながらず、いずれは加算すらなくなってしまうかもしれません。

 介護が自らの待遇を良くしていくには、自分たちからアクションを起こしていかなければならないのです。令和3年度の改定で、科学的介護が注目され、介護にも結果が求められる動きが加速しつつあります。この流れに追従していくには、やはり勉強とそれに伴う実践が必要です。

低い給与に文句を言っていても何も変わらない、自分たちが変わらねばならないのです。

年功序列の処遇改善の配分を覆すためには、若い世代が根拠なき介護を変えていく必要があります。

勉強 何から始めれば良いのか

介護福祉士の倫理綱領を確認する

 自分がなぜ「介護」の仕事をしようと思ったのか、「介護」のあるべき姿とは何か、自分が目指す「介護」とは何か、これらを考える上では、介護福祉士の倫理綱領に目を通してみる事をおすすめします。この中には、普段私たちが分かってしても、やってしまいがちな事や忘れてしまっている事が書いてあります。まずは、自分自身をふり返るきっかけを作りましょう。

 〇前文

 私たち介護福祉士は、介護福祉ニーズを有するすべての人々が、住み慣れた地域において安心して老いることができ、そして暮らし続けていくことのできる社会の実現を願っています。
そのため、私たち日本介護福祉士会は、一人ひとりの心豊かな暮らしを支える介護福祉の専門職として、ここに倫理綱領を定め、自らの専門的知識・技術及び倫理的自覚をもって最善の介護福祉サービスの提供に努めます。

 〇利用者本位・自立支援

  1. 介護福祉士は、すべての人々の基本的人権を擁護し、一人ひとりの住民が心豊かな暮らしと老後が送れるよう利用者本位の立場から自己決定を最大限尊重し、自立に向けた介護福祉サービスを提供していきます。

 〇専門的サービスの提供

  1. 介護福祉士は、常に専門的知識・技術の研鑽に励むとともに、豊かな感性と的確な判断力を培い、深い洞察力をもって専門的サービスの提供に努めます。
    また、介護福祉士は、介護福祉サービスの質的向上に努め、自己の実施した介護福祉サービスについては、常に専門職としての責任を負います。

 〇プライバシーの保護

  1. 介護福祉士は、プライバシーを保護するため、職務上知り得た個人の情報を守ります。

 〇総合的サービスの提供と積極的な連携、協力

  1. 介護福祉士は、利用者に最適なサービスを総合的に提供していくため、福祉、医療、保健その他関連する業務に従事する者と積極的な連携を図り、協力して行動します。

 〇利用者ニーズの代弁

  1. 介護福祉士は、暮らしを支える視点から利用者の真のニーズを受けとめ、それを代弁していくことも重要な役割であると確認したうえで、考え、行動します。

 〇地域福祉の推進

  1. 介護福祉士は、地域において生じる介護問題を解決していくために、専門職として常に積極的な態度で住民と接し、介護問題に対する深い理解が得られるよう努めるとともに、その介護力の強化に協力していきます。

 〇後継者の育成

  1. 介護福祉士は、すべての人々が将来にわたり安心して質の高い介護を受ける権利を享受できるよう、介護福祉士に関する教育水準の向上と後継者の育成に力を注ぎます。

※日本介護福祉士会倫理綱領より引用

介護支援専門員の資格を取得する

 いわゆるケアマネ試験にチャレンジすることをお勧めします。ケアマネ試験は、介護のキャリアパスの中で、介護福祉士を所持していれば実務経験さえ条件を満たせば受験できる資格です。介護福祉士が次のステップへ進むためにあると言っても過言ではありません。

 ケアマネは、対象となるご利用者にとって必要なサービスやケアの内容について、各専門職の意見を集約しながらマネジメントしていく資格です。今まで気づけなかったケアの「なぜ?」を知るきっかけにもなります。また、介護保険制度の仕組みや介護の目的、現在の介護報酬などについても知識を得る事ができるので、介護もっと深く知るために重要な資格だと思われます。受験資格は以下のとおりです。

介護支援専門員受験資格

 ケアマネジャーの受験資格を得るには、一定の職種で5年以上かつ900日以上の勤務実績がなければなりません。一定の職種とは「国家資格」「生活相談員」「支援相談員」「相談支援専門員」「主任相談支援員」のいずれかです。以下でそれぞれ説明します。

〇国家資格等

・ケアマネジャーの受験資格を得るために必要な勤務実績として認められる職種としては、医療に関わる国家資格等が挙げられます。

具体的には、医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士、管理栄養士、精神保健福祉士が該当します。

・いずれかの資格を持っており、実績を5年以上かつ900日以上積んでいれば、ケアマネジャーの試験が受験可能です。

〇生活相談員

生活相談員として一定の業務について5年以上かつ900日以上の勤務経験をもつ場合も、ケアマネジャーの受験資格が認められます。

具体的には、特定施設入居者生活介護、地域密着型特定施設入居者生活介護、地域密着型介護老人福祉施設入居者生活介護、介護老人福祉施設、介護予防特定施設入居者生活介護における生活相談員を指します。

〇支援相談員

支援相談員としての勤務経験も、ケアマネジャーの受験資格になります。対象となるのは、介護老人保健施設における勤務実績が5年以上かつ900日以上ある場合です。

〇相談支援専門員

相談支援専門員として業務を行っていた場合も、5年以上かつ900日以上勤務していた実績があれば、ケアマネジャーの受験資格として認められます。具体的には、計画相談支援、障がい児相談支援における相談支援専門員としての業務が対象です。

〇主任相談支援員

生活困窮者自立相談支援事業などにおいて、主任相談支援員として勤務した経験がある場合も、ケアマネジャーの受験資格を得られます。この場合、必要なのは5年以上かつ900日以上の勤務実績です。

まとめ

 今回は、介護福祉士が勉強しない理由と勉強することによるメリットについて紹介しました。そして、自ら勉強しなければ介護の未来は開けない現状の中で、少しでも勉強に取り組んで頂けるきっかけになってくれればと思います。人手不足を理由にしていても何も変わりません。何かを変えたいなら、勉強して、考え、変えていくしかありません。

勉強は誰のためでもない自分の為するものである。

自分で学んだ経験は決して自分を裏切らない。

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