介護職員の勉強部屋

【介護職の悩み】介護現場の人間関係を改善する方法

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 こんにちは、ほしくずのクズです。

 突然ですが、皆さんの職場の人間関係は良好ですか?介護現場の人間関係は、そのままケアの質に直結します。表面的な関係性でなく、組織として人間関係を含む職場環境の改善に取り組めているのかが大切になります。

 今回の記事でお話しする内容はこちら↓

✅人間関係を良好にするのは、組織の責任だけでない

✅ご利用者に対する自分の姿勢

✅人間関係が悪い職場がケアに与える影響

人間関係改善は事業所だけの責任か?

 職員の研修体制や人事システムの整備を行うだけでは、表面上体制を整えたことにしかならず、職員間の関係性を良好にし、円滑にするための取り組みが不十分な状況であると言えます。

関係づくりを組織の責任だけにしていないか?

 事業所が職員の人間関係を良好にしてくための取り組みや体制づくりに取り組まなければなりません。しかし、全て事業所の責任かと言われれば必ずしもそうではありません。結局、職員一人ひとりが、良好な人間関係を築いていく意識を持たなければ何も変わらないのです。

人間関係の重要性を分かっていても行動できない理由

 職員の多くは「人間関係を良好に保つことは大切だ。」と分かっているはずです。しかし、そのためのアクションを起こす職員は少ないです。意識はあっても、それは「施設長が...」「主任が...」「法人の責任者が...」と人の責任へとしてしまう傾向があるからです。人間関係ほど難しい問題はありません。人は、それぞれに生きてきた人生があり、価値観があり、考え方があるからです。そこに踏み込むというのは、相当な覚悟が必要です。だから、できれば近づきたくないのです。

一方で、良質なケアを提供している事業所は違います。職員一人ひとりの中にこういう意識があるのです

〇働きやすい環境を作る責任が自分にある

〇お互いが気持ちよく働くために必要な努力をする義務が自分にある

 この意識が共有されています。全て自分事として考えることができているのです。人のせいにしてないのです。人のせいにしているうちは、自分が満足できる環境になど絶対になりません。その努力を人任せにしているからです。

 まずは、自分が当事者であると意識を変えよう

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ご利用者に対する自分の姿勢はどうか?

 職員同士の人間関係が良好でない事業所は、ご利用者に対しての関わり方が粗末になったり、ケアの質が低くなる傾向になります。そもそも雰囲気の悪い事業所に、ケアの質なんて求められないのです

 それは、出入りする業者も感じているし、面会に来た家族も感じている、実習生も感じているし、就職希望で見学に来た大学生も感じています。しかし言葉として言われることはほとんどありません。お世話になっているからです。そして自分たちもそれに気づいている可能性があります。でも何もしない方が多いのではないでしょうか。それは自分たちの責任と思ってないからです

ご利用者に関わる上での潜在意識に気づく重要性

 人間なので、感情がある。気の合う人がいれば、合わない人もいます。ご利用者に対してはどうでしょうか?

 自分が好きなご利用者と苦手なご利用者について考えてみると分かりやすいと思います。ご利用者と関わるのも業務(仕事)ですが、介護職員は、早く介護を終えることしか「業務」として考えていない場合もあります。だから、この一部の介護職員が言う「業務」に支障が出る動きをするご利用者を苦手なご利用者とする傾向があります。

 つまりこういう事です↓

自分の思うように行動する・お話をするご利用者は大切でかわいい

自分にとって心地よい行動をしてくれるご利用者には優しく接する

 対して↓

自分の「業務」を妨害するご利用者は苦手

〇自分の思い通りに動いてくれないご利用者には優しくできない

 こういう事が起きている可能性があります。

自分の中で、日々の仕事を振り返り、こういう自分に気づくことが大切

潜在意識が不適切なケアにつながる可能性

 自分に上記のような状況があるのなら、すぐに行動する必要があります。自分に合わない人を無意識に(時に意識的に)排除している可能性があるという事です。これが続いていくと、結果的に虐待につながっていく可能性もあります。

 虐待の始まりは不適切なケアから始まるからです

 潜在意識に気づかないと、いつの間にか虐待の当事者になる可能性に危機感を持ちましょう

ケアを振り返る方法

 自分が不適切なケアだと感じた場面を振り返り、具体的にイメージする事が大切です。

①どのような場面であったか

②ご利用者のどのような行動(言葉)に対して

③どのような関わり方をしていたのか

④その関わり方をしている時の自分の気持ち(感情)はどのような状態であったのか

  具体的にすることで、行動を確実に改めることにつながります。自分の欠点や嫌な場面を振り返るのは苦痛を伴いますが、それをなくして成長はありません(自己覚知)

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人間関係が悪い職場がケアに与える影響

サービスの質が低下

 人間関係が悪いので、連携も共通認識もありません。それぞれが勝手に自分の思うように介護をしてるだけになります。人によって介護の方法が違ったり、関わり方が違ったりと独りよがりの介護になります。そして自分が正しい、間違ってないと思っている職員ばかりになります。これでは、良いケアが提供できるわけがありません。

ストレス過多

 人間関係が悪いので、そもそも出勤したくない、働きたくない気持ちが強くなり、行くだけでストレスを感じてしまいます。心理的・精神的に追い詰められ、職員が定着しない原因はこういうところにあるかもしれません。この場合、新卒者より転職して入職した人は、その経験から雰囲気を感じ取り、すぐに辞めていく傾向が強くなります。

施設の評判が下がる

 人間関係の悪さは、いろんな形で事業所外へ漏れていきます。職員の愚痴か退職者の文句か、はたまた実習生からか、そうすれば入所希望はもちろん、職員が入職してくることも少なくなります。

ご利用者に対する虐待や権利侵害が起きる

 職員のストレスや苛立ちが、ご利用者への不適切なケアにつながっていきます。職員間の連携不足がネグレクトや無意味な身体拘束などにつながっていくのです。

福祉の仕事に対する評価の低下

 結局福祉の仕事は根底だと思われてしまいます。福祉の仕事をやっている人はバカだと思われてしまいます。権利侵害・虐待事例が表面化すれば、その事業所はもちろん終わりです。そして「やっぱり介護は...」となってしまいます。

より良い人間関係を築ける介護職員になるのは⁈

 人はそれぞれの人生や経験、価値観があり、全く同じ人間はいません。ゆえに人間関係は、福祉の現場に限らず生きている以上常に周りにある課題です。ここでは、より良い人間関係を築き、チームケアを提供していくために必要な方法を紹介していきます。

基本は挨拶

 まず基本は挨拶です。ご利用者やご家族だけでなく、職員同士でもきちんと挨拶をしましょう。挨拶は、コミュニケーションの基本であり、スタートです。挨拶をする時のコツとしては、相手の目を見る事と穏やかな表情で挨拶をすることです。気のない挨拶では、逆に嫌な印象を与えてしまいます。表情や言葉のトーンなどに注意しましょう。

 そして挨拶に一言加えるとコミュニケーションの幅が広がります。

例)「おはようございます。今日も暑いですね、暑いの苦手なんですよ」

 これだけでも、何かしら相手からの言葉を引き出すきっかけになります。挨拶+一言を心がけてみましょう。

相手のありのままを受け入れる姿勢

 関係づくりや関係改善に必要なもの↓

相手のありのままを受け入れる姿勢

相手を無条件に受け入れる姿勢

 「ありのまま」「無条件」という点がポイントです。「相手が自分の言う事を聞いてくれるから」「自分の思う要求を受け入れてくれるから」と、相手を受け入れる姿勢に条件をつけてしまうと、自分に驕りが生じます。そうすると、自分がコントロールできる人に対して良い印象を抱き、自分の思うようにならない人を敬遠してしまいます。これはご利用者に対しても同様です。寛大な気持ちが大切です。

ネガティブな視点からポジティブな視点への転換

 相手の欠点や苦手なところにばかりネガティブな視点を向けていると、無意識のうちに心の中でネガティブな感情が込み上げてきます。結果として、その相手に対してネガティブな言動をとるようになるのです。

 また、このネガティブな言動は時に周囲の人間へも影響を与えてしまい、チームワークの悪化につながってしまいます。

 ネガティブな視点からポジティブな視点へ転換するコツ↓

「仕事が遅い」 ⇒ 「ひとつひとつ丁寧に対応してくれている」

「何事にも消極的」 ⇒ 「じっくり考えてから行動している」

 相手の捉え方を少し変えてみる事で、良いところを見つけることができ、ポジティブな視点へ転換する事ができます。ここでも重要なのが「無条件に」という事です。

相手を思いやる気持ち

 相手の嫌がる事や困る事をしても、自分自身に何のメリットもありません。関係の悪化や業務遂行に支障が出るだけです。逆に、相手を想い、気持ちよくなるような行動は、信頼関係の構築や関係改善につながります。

休憩時間に相手が好きな話題を振ってみる

超勤してくれている仲間にちょっとした差し入れをする

 良いことや相手を思いやる行動を考えると、気持ちもポジティブになります。その時に思いつかないという方は、自分がされたらうれしい事や気持ちよくなることをノートなどに書き出してみるのも良いと思います。

まとめ

 いかがだったでしょうか⁈今回は、職場の人間関係の重要性をお話してきました。人のせいにしているうちは何も変わりません、職場の雰囲気、環境を作っていくのは職員一人ひとりの意識です。行動しましょう、変えていきましょう。福祉という仕事のすばらしさを伝えていきましょう。

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