新型コロナウイルスの感染の発生から、面会やボランティアの訪問もなくなり、ご利用者の皆さまと地域とのつながりが希薄になりつつあります。以前、働いていた施設では地域の小学生や併設していた保育所の子供たちが訪問してくれると、ご利用者の皆さまは本当に良い表情をして下さっていました。
満面の笑みを浮かべる方がいたり、感動して涙される方がいたり、いろいろな感情・表情を見せて頂いていました。小さな子供たちの笑顔は、ご利用者の気持ちの奥底に強く焼き付いているのだと思います。
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私たちもそうですが、人は可愛いもの愛おしいものには心を惹かれます。犬やハムスターなどの動物や柔らかく肌触りの良いものに癒しを感じることができます。ぬいぐるみに話しかけ、抱きしめ、大切にされるご利用者を何人も見てきました。
これは、認知症の有無に関わらず、皆が共感できる気持ちなんだと思います。私たちはこの気持ちを大切にしなければならないと思っています。ですので、この気持ちを「ツールとして利用する」ことはしてはいけないのだと思います。「不穏(←不適切な表現ですが)だから、ぬいぐるみを渡しておけば落ち着くだろう。」「ベッドに置いておけば落ち着くだろう。」という感覚に陥ることもあるからです。
私たちは、この気持ちに共感をし、その時間を一緒に楽しむ姿勢が大切なのだと思います。
https://hoshikuzu-fukushi.com/books/66/
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