社会福祉士国家試験まで残り2週間ほどとなりました。
この時期になると、1日が過ぎるためになんとも言えない不安感や期待感を感じてしまい、勉強に集中できなくなる時もあるのではないでしょうか?そんな私も直前の模試では、合否のボーダーラインギリギリの得点だったので、試験の日が近づくにつれ、不安感が増していきました。
当時は、すでに内定していた社会福祉法人に理事長から
理事長のひと言
君は、当然合格して、社会福祉士として来てくれるんだよね
とのお言葉をいただいていたので、試験に失敗するわけにもいかず、とにかく合格をつかみ取るしかありませんでした。
あと2週間という限られた時間ですが、皆さんが行動し続ければ、必ず合格を手にすることができると信じています。
今回は、その残された2週間を有意義に過ごすための勉強方法や過ごし方について解説していきます。記事の最後には、ワンチャン2週間で合格できる可能性がある勉強法についても解説していきますので、ぜひ最後まで読んでいってください。
なお社会福祉士国家試験の勉強法及びおすすめテキストについては、「最新版【独学で突破】社会福祉士国家試験2022 勉強方法とおすすめテキストを公開☆合格最短ルート!」で紹介していますので、そちらも参考にしてみてください。
試験直前でやっておくべきこと
残り2週間は、合格をつかみ取るためのラストスパートになります。しかし、同時に不安や緊張も高まってくるため、思うように勉強できなくなる可能性もあります。
安心してください。
あなたがやってきた事は、間違いなく合格するための努力です。基本的には、その行動を続けていれば大丈夫だということをお伝えしておきます。
試験勉強をしっかり取り組んできた人向け
ここまで、きちんと努力してきた人は、基本的に今のペースを崩さずに勉強すれば大丈夫です。過去問なら、ほぼ間違えないレベルにまで達している人がこれに該当します。
引き続き、過去問を周回しながら、間違えた問題の確認と曖昧な用語や制度をピックアップして確認していくことで、合格にさらに近づくことでしょう。
自分の知識が曖昧なところや苦手意識がある分野を徹底的に潰していく作業が効果的です。
もし余力があれば、模擬問題集にチャレンジしても良いと思います。余力があればです。基本的には、過去問周回の繰り返しで大丈夫です。
合否がギリギリで不安な人向け
おそらく多くの人がここに該当すると思います。私もです。自信よりも不安感のほうが大きくなりがちで、緊張から勉強になかなか手がつけられない日もあると思います。
問題をこなさなければならないことが分かっていても...
要注意
問題を間違えるのが怖い、知らない用語が出てきたら不安
こんな気持ちに支配され、思うように勉強が進まなくなります。ここから、その気持ちに打ち勝ち、合格を勝ち取る方法を解説します。
合格を手にする最後の勉強
見出しを大げさにしてますが、基本的にやることは変わりません。
過去問を解く → 解説を読む → わからない問題・用語をチェックする → 過去問を解く
この繰り返しです。曖昧な知識は、試験当日の選択肢を選ぶ段階で、迷いにつながります。
「正解できた」ではなく「わかった」という状態でしていく作業になります。
気持ちのリセット
不安や緊張は、それまで努力してきた人にしか分かりません、その感情を抱いているということは、あなたは一生懸命努力してきた証です。ですので、まずは自分の努力を認めてあげましょう。
そして、社会福祉士国家試験は満点を取る必要はありません。合格基準点に届き、得点できない科目がなければいいのです。
合格点は150点中、約60%の得点率、つまり90点前後で合格です。
つまり全問の中の半分とちょっと正解できれば合格するんです。
だから...
この時期に問題を解いて間違えたり、分からない用語があっても大丈夫
むしろ、そういう問題をひとつひとつ解決していけば、どんどん合格に近づくわけです。努力は裏切りません。まずは、気持ちをリセットして独力してきた自分を認めてあげましょう。
生活のリズムを整える
ラストスパートといって、我武者羅に勉強するのは控えましょう。2週間で生活のリズムを試験仕様にカスタマイズしていく必要があります。
といっても特別なことをする必要はありません。
基本的には、次のことを意識すれば大丈夫です。
✅睡眠をきちんととること
✅試験時間にピークがくる自分のリズムを知ること
✅朝食をしっかりとること
試験当日に、自分の最高のパフォーマンスを発揮できるように、体調管理を意識して生活しましょう。
もちろん、コロナ感染拡大の中でありますので、感染予防の徹底も忘れずに。
全く勉強していないけど、奇跡を起こしたい人
最後はまったく勉強していないけど、ワンチャンにかける人向けの勉強方法です。社会福祉士国家試験は、5つの選択肢から正解の1つを選ぶ問題がほとんどなので、何もしなくても(まったく勉強していない時期でも)40~50点は得点できます。
残りの40~50点をなんとかひねり出すために、残り2週間はこの1冊にかけます。
今までやってこなかったけど、どうしても合格したければこの1冊を集中して解きます。
1日100問ずつひたすら繰り返すのみ!次の日は、前日の100問+100問、その次の日は2日分の200問+100問というように、日が進むにつれてハードになっていきますが、これは今まで勉強してこなかった自分への戒めとして頑張ってください。
これを実現できれば、合格の可能性があるかもしれません。
残り2週間の注意点
前述したように、試験が近づくにつれて不安と緊張が高まります。いつもと変わらない精神状態を保つことがむずかしくなってきますので、冷静な判断が難しくなったり、惑わされたしやすくなります。
残り2週間を価値あるものにするための注意点をいくつかご紹介します。
インターネットの情報に注意
試験が近づくとネット上に傾向や予想などが掲載されたり、今までの試験傾向から見る合格基準点だったり、気になる情報が溢れかえります。勉強の合間に、ついこういった情報を見てしまうと、気になって勉強に集中できなくなる可能性があります。
必要以上に気にしないために、あまりネットの情報を閲覧しないようにしたほうが良いと思います。情報が気になる前に勉強したほうが、合格に近づきます。
疲れたらひと休み
集中を続けることって難しいです。集中できないほど疲れてる時は、そのまま勉強しても効率が悪いので、どこかでひと休みしましょう。ダラダラを休憩するのではなく、自分が切り替えられる方法を見つけておくと良いと思います。
私の場合は、ブラックサンダー+ブラックコーヒーのBBコンビが最強です!(※たまにmonster)
休憩は長すぎると、次に行動を起こすまでに気力を消費しますので、10~15分くらいと決めて休憩するようにしましょう。
あれこれ手を出さない
周囲の使っている参考書や模擬問題など、不安があると周りが使っているものが良いものに見えてきてしまします。
あなたがやってきた事は、決して間違っていませんので、その勉強を最後まで継続してください。ひたすら積み上げるのみです。
新型コロナウイルス感染対策の徹底
社会福祉振興・試験センターが21日に、新型コロナウイルス感染症に対する対応について公表しました。
※公式サイトによる発表内容はこちら
介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士全ての試験に適応するとして以下の内容が示されています。
◯ 新型コロナウイルス感染症に罹患し、退院または宿泊療養などの解除が認められていない
◯ 保健所などから濃厚接触者に該当するとされ、健康観察や外出自粛などの解除が認められていない
◯ 海外から入国し、検疫所が指定した施設、または自宅などでの待機の解除が認められていない
◯ 試験当日に発熱(37.5℃以上)や体調不良があるなど、新型コロナウイルス感染症の疑いがある
いずれかに該当すれば、受験することができません。
また、当日受験できなかった人に向けた追試もありませんので、該当してしまうと即終了です。
厚生労働大臣は、「本試験と同質・同量の内容を担保した試験問題を作る必要がある。これを短期間で作ることは非常に困難」とお話しているそうですが、そもそも感染拡大下の試験も想定される中で、何も対策を考えていなかったというのは納得できない内容です。
しかし、公表された以上は従わなければなりませんので、本当に注意してください。
最後に
試験まで残り2週間、頑張ってきた人ほど、精神的にも肉体的にも辛い時期です。
しかし、あなたが継続してきたことは必ず結果につながるはずです。最後までやり遂げ、合格をつかみ取ってください。
そして、私たちと一緒に、福祉を支えていきましょう。