皆さん、お疲れ様です。今回は、生活相談員に限らず福祉従事者の基本はコミュニケーションです。人が相手の仕事ですから当然と言えば当然ですね。
しかし、人はそれぞれ考え方も価値観も違いますし、正論や精神論だけではどうにもなりません。私も相談員になりたての頃は、自分が正しいと思うことや正論を介護の現場やケアマネに押し付けるばかりで、口論になったり、関係を悪くしてしまっていました。
正論だけでは、誰も動かない
当時の主任にこんな事を言われました...
「言ってることは正しくても、それだけじゃ人は動かさないし、誰もついてこないよ」
会社の飲み会で、二次会の会場に向かう途中の横断歩道で言われた言葉です。正直イラッとして、その場で言い返したりもしましたが、怒りを感じる時点で図星だったのでしょう。
そこから自分を見直すために調べたり、今でもいろいろな本を読んだりしているのですが、その中で特に印象に残った本を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
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自分の小さな箱から脱出する方法 (著)アービンジャー・インスティチュート
キーワードは、「自己欺瞞」です。
物語形式で非常に読みやすい内容。主人公のトムは、ライバル会社からザグラム社に入社し、ザグラム社の副社長であるバドとの面談を通じて、自分の価値観や存在を見つめなおしていきます。この面談の初っ端に「君には問題がある」とバドに言われます。そして、その問題はどの会社でも起こっているし、バド自身も昔はその問題を抱えていたと話します。
タイトルにある「箱」=「自己欺瞞」です。
人は自分を欺いて生きているため、箱に入った状態になってしまいます。その状態に陥ると「自分がしてやっているのに、相手は何もしてくれない」とか「自分が正しくて、相手は間違っている」といったうまくいかない理由を相手に求めてしまう状態になります。
簡単に言うと「自分の良心に従い、相手の事を思って行動すれば、人間関係もうまくいくよ」という事です。
自分もイライラしたり、うまく行かない時に「あっ、箱に入っているかも」と立ち止まるようにしています。
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なぜか話しかけたくなる人、ならない人 (著)有川真由美
わりと最近の本ですが、とても参考になる内容でしたので紹介します。
キーワードは、「話しかけたくなる人には圧倒的なメリットがある」です。
「肯定的な言葉」と「ゆっくり丁寧に」を心がける事や「忙しくても相手の顔を見て応える」「装いに気をつける」「少しだけ丁寧な言葉を使う」「なにかしてもらったら素直によろこぶ」「前の話を覚えている」「相手の都合を見て声をかける」など、当たり前に思っていてもついつい忘れてしまいがちな事を思い出させてくれる本です。
いつの間にか、「話しかけるなオーラ」を発していませんか?デメリットしかありませんよ。
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頭のいい説明「すぐできる」コツ (著)鶴野 充茂
説明について書かれている本だけあって、非常に説明が分かりやすい。
キーワードは、「信頼される話し方」です。
きちんと説明できる人は信頼される人です。ポイントとして、以下のふたつを述べています。
①「説明の目的」がハッキリしている。
②説明で「相手への気遣い」ができている
説明する基本的な考え方や目的、気遣いや説明のポイントなどについて書かれており、全5章にわたって、すぐに実践できる説明のコツについて解説しています。
第1章 わかりやすい説明は結論から始まる
第2章 頭がいい人は例外なく説明が短い
第3章 できる人は箇条書きで説明する
第4章 いい言葉がいい人間関係を生む
第5章 信頼される人は本気の伝え方がうまい
生活相談員は、あらゆる場面で説明を求められます。相手の気持ちに寄り添った対応ができるように心がけたいですね。
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ちなみにマンガ版もありますので、内容を掴むには最適です。
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いかがだったでしょうか。コミュニケーションは、生活相談員の基本です。本を読むだけでなく、ぜひ実践してみて下さいね。