介護実習指南書

【必見】介護実習の成果を3倍に上げる考え方と方法を解説

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 皆さん、こんにちは『ほしくずのクズ』です。

 今回は、介護実習をより実りのあるものとするために、介護実習に臨むにあたっての考え方について紹介します。

 介護福祉士の国家試験を受験するためには、介護実習は避けては通れない課題です。特に学生にとっては、学校で学んだことを実践する場であり、知識と技術が試される場であるため、緊張や不安があることと思います。

 

 そのため、学校で学んだことを発揮できなかったり、うまくコミュニケーションがとれなかったりすることもあるでしょう。

 私も実際そうでした。学校では、それなりに成績も良く、制度や法律などの知識もある程度身に付行けて実習に臨みました。しかし、現実は厳しかったです。

 実践の中では、「全く通用しない...」「知識を活用できていない...」そんな苦しい日々でした。しかし、今思えば、そんな経験があったからこそ、今の自分があるのだと思います。

 介護実習をより成果のあるものにしてもらいたい

 

 現在、私は施設の実習窓口として多くの実習生と関わりを持っています。だからこそ伝えられる実習の成果を3倍に上げられる方法について解説していきます。

介護実習の成果を上げる考え方

 介護実習は、学校という限られたコミュニティーの中から、社会という大きな波の中に身を置くことができる貴重な機会です。将来自分が働く介護業界で、学校で学んだ事を実践できる場です。将来の仕事を疑似体験できるなんて、それだけでラッキーなことです。

 実習に臨むにあたり、ひとつでも多くの事を学ぼうとする姿勢が大切です。まずは、実習に臨むにあたって、どういった考え方・気持ちでいけば良いのかを解説していきます。

実習の成果を上げる考え方① 学生だからこそ失敗が許される

 実習生を見ていると「失敗」を恐れている様子をよく目にします。

「排泄交換がうまくできなかったからどうしよう」
「会話が続かなかったらどうしよう」

 このような想いが先行してしまい、行動を躊躇したり、積極性にかける行動が見られることがしばしばあります。

 しかし、

 行動して失敗しなければ成長はできません。

 何もせずに失敗しなかったからといって、それで実習が成功したとは言えないんです。

 失敗をすることで、アドバイスをもらえたり「次はもっとこうしてみよう」と考えるきっかけにもなります。

 逆に実習生のうちにチャレンジして、失敗を経験しないまま介護福祉士として働く方がリスクが高いです。

 働くということは、たとえ新人であっても、ご利用者やご家族から見ればプロフェッショナルです。ミスや失敗は、苦情や事故の原因になります。介護実習の中では、失敗を恐れず、むしろ

「失敗」は成長のための「成功」

 くらいに考えていきましょう。

実習の成果を上げる考え方② 自分と向き合う貴重な機会である

 学校から実習という社会に飛び出していくと孤独感を感じることがあります。普段一緒に勉強している仲間はまわりにおらず、すでに社会で働いている「大人たち」の中で、自分の無力感やときに虚無感を抱きながら実習を行っている学生もいるでしょう。

 緊張やストレス、孤独感を感じるかもしれませんが、この実習の期間と言うのは

自分の内面と向き合うチャンス

 なんです。

 「あのご利用者を怒らせてしまった理由は何?」、「自分の伝え方はどうだったのか」、「なぜ自分は介護福祉士になりたいのか」

 自分の価値観や感情と徹底的に向き合ってください。普段の中では、なかなか自分について深く考える機会を作ることは、余程意識している人でない限り、ほとんどないと思います。

 そして、実習の中で「自分はこんな介護福祉士になりたい」と具体的にイメージできるようになると良いと思います。


 上記のふたつが、実習に臨むにあたっての重要な考え方になります。これらをきちんと意識した上で、さらに成果をあげるための方法について解説していきたいと思います。

介護実習の成果を上げる具体的な方法について

 実習に臨むマインドセットができたところで、次はより具体的な方法について解説していきます。実習においては、各実習過程で課題があると思います。

 その課題もただこなだけでなく、少し工夫して取り組むことで、実習成果をさらに向上させることができますので、その方法についてお話していきましょう。

実習の成果を上げる方法① 目標設定について

 介護実習においては、各過程で実習目標を設定すると思います。目標設定は、実習期間中に意識すべき重要なポイントになります。この目標設定がおろそかになると、実習の成果が下がってしまいます。

 目標設定については

可能な限り具体的にする

 ことを強く推奨します。

 目標が具体的であればあるほど、実習中の「行動」「疑問」を明確にすることができ、そのための評価がしやすくなるためです。評価がしやすければ、次の目標設定もより具体的なものにできます。

 例えば、実習生の目標に多い「コミュニケーション」に関する目標設定を例に見てみましょう。

具体的でない目標
 コミュニケーションを積極的にとることで、信頼関係を築く。

 非常に抽象的な表現です。「積極的」とは、人それぞれ尺度が違い、評価がしづらいですし、「信頼関係」もどのような関係性を持って信頼関係というのかわかりにくいです。

具体的な目標
 認知症の症状がある方に対し、その方の障害特性や生活背景などの情報を元に、コミュニケーションを通じて、その方の楽しみなことややってみたいことをお聞きする。

 何をどう行動するのかが具体的であり、どのような結果を持って評価すれば良いのかも分かりやすいです。

 このように、目標を具体的にすることによって、自分がとるべき行動やのその行動に対する評価もしやすくなり、次の目標設定や成長の具合がより分かりやすくなるメリットがあります。

実習の成果を上げる方法② 実習記録を存分に活用する

 毎日、実習の終わりに実習記録を書きます。

 まず注意すべきことは、実習記録は日記ではありません。実習記録とは、自身の実習体験をふり返り、その時の行動や考え方を整理して次につなげるための記録です。

 このような実習記録があります。

〇〇様を入浴にお誘いしたが、拒否があったため入浴を中止した。

 実習記録は、その体験をふり返るものですが、これでは「いつ、どの場所での出来事か」「自分がどのように声をかけたのか」「〇〇様は何と言っていたのか」などが全く分かりません。あとで読み返しても、評価したり考察したりできない内容です。これでは、ただの日記です。

 実習記録で書くべき表現としては

 昼食後、ベッドでお休みになられていた〇〇様に対し、入浴の時間になったため「お風呂の時間になったので、行きませんか?」と声掛けしたところ、「疲れた、行きたくない。」とお話される。良く休まれていたところを起こしてしまい、まだ眠そうなご様子であったため、介護の〇〇さんにそのことを伝えると「もう少し時間がたったら、もう一度声をかけてみましょう。」と言われる。

 場面が分かりやすく、伝えた言葉やご利用者の気持ち具体的な言葉も記載してあり、ふり返った時に評価もしやすい記録です。

 このように、実習記録は1日あった出来事をダラダラと日記のように書くのではなく、場面や発した言葉、自分の行動などを具体的にすることにより、次に自分がどうすれば良いのかを考えるきっかけになるものです。

介護実習の成果をあげるために本当に必要なものとは...?

 ここまで、介護実習で成果をあげるための考え方や方法について紹介してきました。

 しかし、この記事を読んだからと言って、成果が上がるわけではありません。重要なのは、あなたがこの記事の内容をきちんと理解して、行動できるかということです。

 実習のためのノウハウは、検索すれば他にも出てくると思います。

 しかし、いくらノウハウを学んだとしても本気で実習に取り組まなければ成果は上げられません。

 皆さんは、これから介護業界を共に支えていく大切な仲間です。ぜひ、実習を実のあるものとして、一緒に働ける日を楽しみにしています。

 最後までお読みいただいた方、ありがとうございました。

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